舞台部門
大賞
作品名 |
東宝主催 純愛物語 meets YUMING 「8月31日〜夏休み最後の日〜」 帝国劇場 |
概要 |
シンプルなセットでありながら、タイプの違う3枚の白紗へのライティングによって、まるで3Dの映画を見るような奥行きの深い舞台になっている。緻密に計算されたムービングライトのGobo、カラーの使い方で、現実と夢、現在と過去の世界が見事に描写されている。演劇とYUMINGの歌とのバランスの良いライティングは、演出家の意図を深く理解してこそだと思われる。 |
公演日 |
10月 7日〜31日 |
優秀賞
作品名 |
NPO法人 NBAバレエ団主催 第9回 トゥールビジヨン公演 「コッペリア」全幕 メルパルクホール東京 |
概要 |
「時間の流れ」を明解な照明デザインによって視覚化し、作品に奥行を与えた。 |
公演日 |
6月16、17日 |
作品名 |
天使館主催 笠井叡×麿赤兒 「ハヤサスラヒメ」 世田谷パブリックシアター |
概要 |
日本独特の芸術文化”舞踏”の世界において、独特の身作表現に活動する舞踏家二人に日本の歴史書”古事記”より題材を求め、ベートーベン”第九”の曲に載せ展開する公演にて、各々特有な両者が違和感なく必然性をもって共存する舞台とするのに貢献している。舞踏の照明らしくなく、明解で明と暗のコントラストなどもおもしろい。 |
公演日 |
11月29日〜12月2日 |
作品名 |
Professional Dancer's Association 樫野隆幸主催 Professional Dancer's Association 「Marcher‐前へ!‐」 森ノ宮ピロティホール |
概要 |
ダンサーのパフォーマンスを邪魔しない、曲とダンスに調和し、ドラマチックで良く計算され、演出の意図や作品のイメージに合わせた素晴らしい作品である |
公演日 |
2月25、26日 |
作品名 |
HOT STUFF PROMOTION主催 ドキドキワクワクぱみゅぱみゅレボリューションランド 2012 in キラキラ武道館 日本武道館 |
概要 |
アーチストのキャラクターやパフォーマンスを生かした照明が作られていて、色合いが良く、ブレイク等のビームの使い方が綺麗に出ている。照明の力で見ていて楽しくなり、かなり高い完成度である。 |
公演日 |
11月 6日 |
新人賞
作品名 |
HOT STUFF PROMOTION主催 Sonar Pocket「ソナポケイズム SPECIAL 〜夏の陣〜 in 日本武道館」 日本武道館 |
概要 |
LEDや電飾があるシーンと照明だけのシーンとで、明るさの違いがあることが気になったが、32歳としては大きな会場で、多数の機材を駆使した照明プランを仕上げたことは評価できる。今後の更なる成長を期待したい。 |
公演日 |
8月 3日 |
★宮永 綾佳 (株)ステージ・ライティング・スタッフ |
作品名 |
劇団1980主催 劇団1980公演 「白浪五人女」 紀伊國屋サザンホール |
概要 |
人形浄瑠璃風仕立の作品に、濃厚なる色彩照明にて空間を切り取り、可変的多様な手法で劇進行にテンポを与え、作品の完成度に貢献している |
公演日 |
12月 5日 |
作品名 |
松岡怜子バレエ団主催 ブンナよ、木からおりてこい 中京大学文化市民会館オーロラホール |
概要 |
時間経過の表現に一方向からのハイライトの中で、群舞をシルエット気味に表現して風景の中に取り込み、木の上に隠れるブンナとの対比を美しく見せている。作品のテーマ上、描かれるトンビの捕食のシーンでは、ステージスポットをメインとしたデザイン、緊迫感を保ちつつ捕食される側の諦観も感じられる表現となっている。 |
公演日 |
5月 20日 |
作品名 |
NHK名古屋児童劇団主催 青い鳥 愛知県芸術劇場大ホール |
概要 |
演技エリア及び舞台装置に対しての照明効果はキッチリと表現されている。また、舞台転換時に演技エリアとして使われる客席通路の配光も的確である。さらに、映像・特殊効果と協同し原作童話の持つファンタジーな世界をムービング器具を使用しながらもそれだけを見せることなく、各シーンを作り上げていく姿勢は評価できる。 |
公演日 |
8月18、19日 |
作品名 |
兵庫県立尼崎青少年創造劇場・兵庫県立芸術文化センター主催 エレノア ピッコロシアター 中ホール |
概要 |
同じセットの中で時間の経過や幻想的な場面の表現がリアルに出て、多くない設備の中で苦心の跡が感じられた。また、セットの階段の明かりの使い方が上手であった。 |
公演日 |
4月20〜22日 |
作品名 |
ズンチャチャ主催 ズンチャチャ ダンスパフォーマンス SUPER!「空 一生青春のボレロ」 倉敷市芸文館ホール |
概要 |
演出の意図を良く汲んでおり、非常に取りにくいキッカケや明かりのバランス等、良く考慮している。ダンス全体を出演者と共に照明も一緒に踊っているかのように観せている。選考委員全員が新人賞候補として評価した。 |
公演日 |
1月 15日 |
作品名 |
北九州市芸術文化振興財団主催 北九州芸術劇場プロデュース「テトラポット」 北九州芸術劇場 小劇場 |
概要 |
演出家の意図を再現する為、カットチェンジを可能とするLED器具を多用し、その要望に応えている。一杯飾りの美術セットの限られた空間の中で、現実の世界と水の中の世界を照明でうまく表現をしている。また、良く台本を理解し音響効果との連携等、操作レベルの高さを感じる。 |
公演日 |
2月20〜26日 |
選考委員特別賞
作品名 |
公益財団法人東京都歴史文化財団・東京芸術劇場主催 「トロイアの女たち」 東京芸術劇場 プレイハウス |
概要 |
韻を踏んだ異言語にて上演されるギリシャ史劇に対して、劇中ヒロインの置かれた状況や心情心理の描写を、繊細で感受性豊かな照明で舞台を包み込み、実験的、冒険的な演劇作品としての完成度に貢献している |
公演日 |
12月11〜20日 |
奨励賞
作品名 |
バレエアート夢主催 白鳥の湖、MAMMA MIA 会津若松市風雅堂 |
概要 |
一部クラシックバレエ、二部ミュージカル。演出家の「静から動」という照明が具現化されている |
公演日 |
8月 18日 |
作品名 |
Project Nyx主催 Project Nyx 第8回公演 「浅草版 くるみ割り人形」 吉祥寺シアター |
概要 |
様々な童話をブラックジョーク風に取り込んで展開する雑駁な市井の生活を描く作品に対し、色彩を多用しながら独特の世界観を作り上げることに貢献している |
公演日 |
1月19日?30日 |
作品名 |
森山直太朗 10th アニバーサリーツアー 「洪積世ボーイ」 昭和女子大学 人見記念講堂 |
概要 |
セットの印象が強よすぎて照明は作りずらい中、曲ごとに丁寧な照明作りをしている。また、斬新な照明デザインの表現により演出意図の成果に貢献している。何よりも、舞台を大事にしている感覚が感じられた。 |
公演日 |
5月 19日 |
作品名 |
劇団うりんこ主催 お伽草紙/戯曲 愛知県芸術劇場小ホール他 |
概要 |
小ホールでの上演作品ではあるが、演者に当てられた1台のスポットライトで表現された世界は、ともすれば屋上屋を重ねるがごとくに照明機材を増やすデザインの多い昨今、贅肉をそぎ落とすかのような照明デザインは、シンプルなだけではなく、そのシーンの影の部分にもデザイナーの思惑さえ感じられる。 |
公演日 |
1月13日〜3月18日 |
作品名 |
維新派主催 維新派「夕顔のはなしろきゆうふくれ」 デザインクリエイティブセンター神戸 |
概要 |
空間の使い方が素晴らしく、光と影がよくわかり、芸術性の高い作品である。動く絵画のようで、しっかり作り込んでいる。 |
公演日 |
7月12日〜29日 |
作品名 |
黒田バレエスクール主催 黒田晴嵐 呆子「あさきゆめみし」90周年記念 北九州芸術劇場 大ホール |
概要 |
演出意図を理解し、照明技法で作品の完成に大いに寄与している。一般照明で基本的なベースを構成し、ムービングライトで照明演出を構成する等、効果的な照明を施すことで優れた作品となっている。 |
公演日 |
12月 24日 |
努力賞
作品名 |
ピルエットバレエスタジオ主催 ピルエットバレエスタジオ 第3回定期発表会 たかすメロディーホール |
概要 |
熟知しているホールの特性をよくとらえ、LED PAR を取り入れるなど、努力の跡がうかがわれる。映像のせいか全体に暗く感じられ、スッキリと明るいシーンもほしかった。 |
公演日 |
6月10日 |
作品名 |
福島オペラ協会主催 蝶々夫人 福島市公会堂 |
概要 |
会場設備及び制作予算など厳しい条件の中で演出家、美術家が意図する照明効果を演出していた。 |
公演日 |
2月 4日 |
作品名 |
サンライズプロモーション東京主催 「ジェイク・シマブクロ」ジャパンツァー2012 クリスマススペシャル 昭和女子大学 人見記念講堂 |
概要 |
ほとんどウクレレ奏者一人、セットも少なくシンプルな状況の中、様々な照明の工夫が見られ、色彩感覚と空間の大小表現が感じられる。多少、照明が目立ちすぎるところが気になる。 |
公演日 |
12月13、14日 |
作品名 |
ディスクガレージ主催 ASIAN KUNG−FU GENERATION 東京国際フォーラムA |
概要 |
エキサイティングな照明、落ち着いて聴かせる照明等、ライブ感を高めているところは評価できるが、もう少し人物の存在感を考慮に入れた照明作りを考えたほうが良いのではないか。今後に期待したい。 |
公演日 |
12月 13日 |
作品名 |
独立行政法人 日本芸術文化振興会/国立劇場主催 融通念仏宗総本山「大念仏寺の声明」万部法要 国立劇場 小劇場 |
概要 |
宗教行事にて詠唱される”声明”を文化遺産の鑑賞として舞台化するのに貢献した照明効果を評価する。地明・ナナメ明かりだけではなく、上・下袖近くの人物・物に対する配慮があればより良い。 |
公演日 |
11月 10日 |
作品名 |
金城大学ダンス部主催 金城大学ダンス部第10回定期公演 10gether 白山市松任文化会館 |
概要 |
ムービング機器が照明デザインの主要な部分となって久しく、必然である事の追求に曖昧さの残るものが多いが、若者のエネルギー溢れるステージをムービングライトの動きとマッチングさせたデザインには見るべきものがある。文化芸術水準の高い北陸地方にあって、照明デザイナーの役割は地域文化の担い手として重要であり、今後も活躍が期待される。 |
公演日 |
12月 23日 |
作品名 |
公益財団法人びわ湖ホール主催 わくわくドキドキ劇場探検ツアー 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール大ホール |
概要 |
劇場の特性を良く解った上で照明プランをし、台本もよく理解されていた。劇場全体の仕込みである為、方向性を大事にしていた |
公演日 |
8月25、26日 |
作品名 |
劇団夢かなた主催 「もう一人の おばあちゃん」 宗像ユリックスハーモニーホール |
概要 |
演出家・脚本家の意図に沿って、台風の一夜に起こった一家族の心の動きを、堅実な手法でありながら、巧みに表現をしている。 |
公演日 |
7月 15日 |
スタッフ賞
スタッフ |
山本義憲 ・ 近藤和毅 (株)ミュラ・コーポレーション
小向康裕 アールスリー(株)
八木美智子 (株)林オフィス
古澤英紀 帝国劇場
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グループ賞
★藤原 亮 (株)アクト・ディヴァイス 他 “60歳からの芝居づくり”受講生
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作品名 |
盛岡市文化振興事業団主催 もりげき演劇アカデミー「60歳からの芝居づくり」発表会 ジュンちゃんのブライダル 盛岡劇場タウンホール |
概要 |
60歳以上の方々を対象に芝居づくりを体験してもらい、発表会まで行う実験型の講座が「60歳からの芝居づくり」です。今回はスタッフ(舞台・照明・音響)の講座も取り入れ、仕込みから本番、そしてバラシまで受講者全員で作り上げた舞台です。 |
公演日 |
9月1、2日 |
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