テレビ部門
文部科学大臣賞・大賞
★松崎 隆志 (株)NHKメディアテクノロジー関西支社 |
作品名 |
特集ドラマ 喧騒の街、静かな海 |
放送系列 |
NHK総合テレビ |
概要 |
リアル感を重視したこの作品は、照明手法が終始一貫しており、LDのこだわりに対する強い意思がみなぎっている。オールロケの条件で、作品が伝えたいことを十分理解し、照明を意識させない高度な技法は極めて優れている。また、随所に、カメラアングルとマッチしたライティングは作品のクオリティーに大きく貢献している。平成28年度のテレビ照明を代表する卓越した作品であり、その功績は誠に顕著である。 |
放送日 |
7月18日 |
優秀賞
作品名 |
日曜オリジナルドラマ 連続ドラマW ヒポクラテスの誓い 最終話 |
放送系列 |
WOWOW |
概要 |
全体を通してサスペンス特有のライティングに仕上げており、光源を自由自在に駆使し、人物の陰影や色彩で大胆に映像を進行させている。物語と照明がマッチしていて非常にスリリングであり、内容へ引きずり込ませる光のバランス感覚が優れた作品である。 |
放送日 |
10月30日 |
作品名 |
火曜ドラマ 「逃げるは恥だが役に立つ」 第6話 |
放送系列 |
TBSテレビ |
概要 |
全編、柔らかく健康的で爽やかな映像トーンは番組内容にマッチしている。主人公のフェイスが明るく綺麗に仕上がり観ている人が引き込まれる照明技法には高いスキルを感じる事ができる。視聴者が何を見たいか、ということに寄り添った照明設計は素晴らしい。 |
放送日 |
11月15日 |
作品名 |
MUSIC STATION SUPER LIVE 2016 |
放送系列 |
テレビ朝日 |
概要 |
45組54曲の長丁場では、得てして単調な繰り返しとなりがちであるが、様々なアイデア、色彩で楽しませる工夫があり、番組の最後まで視聴者に見せたいものがしっかりと映像化されていた。多くの物量を適切にまとめ、大味になることもなく、カット割にも対応したプランニングは秀逸であった。360度のステージで観客、視聴者ともに満足させる照明で歌の魅力を伝えており、臨場感を重視したライティングが作品を大きく盛り上げていた。 |
放送日 |
12月23日 |
作品名 |
クリスマスの約束2016 |
放送系列 |
TBSテレビ |
概要 |
照明意図、技術的な効果、番組の持つ特質を掴み、飽きることのない魅力を巧みに表現していた。照明設計の基礎に楽曲と演者の素晴らしさを伝えようとの意図が読みとれ、決して照明が主張しすぎない、という配慮とバランス感覚はLDの力量であろう。見せて、聞かせて、ゆっくり時を刻んでクリスマスの静寂感を上手く映像表現した作品である。 |
放送日 |
12月23日 |
優秀新人賞
作品名 |
TOKYO SESSION -ROCKIN’GAMBLER- 第3夜 |
放送系列 |
フジテレビNEXT |
概要 |
番組コンセプトに合ったライブハウスを感じさせるとても雰囲気の良いトーンに仕上げている、逆光やカラーフィルターを効果的に使った挑戦的な映像構成は、高い照明技法を感じさせ番組演出に大きく貢献している。新人賞候補の中でも極めて優れており優秀新人賞に値します。 |
放送日 |
11月23日 |
新人賞
作品名 |
テッペン!水ドラ!!悪党たちは千里を走る ♯1 |
放送系列 |
TBSテレビ |
概要 |
全体的にコメディータッチで明るく見やすくテンポ感にあふれている。照明歴が浅いながら、クオリティーの高さを感じる作品である。 |
放送日 |
1月20日 |
★鈴木 惇也 (株)NHKメディアテクノロジー東北支社 |
作品名 |
青森発地域ドラマ 進め!青函連絡船 |
放送系列 |
NHK総合テレビ |
概要 |
ライティングにアイデアとチャレンジが溢れている。初のドラマLDでありながら臆せずに挑戦する姿勢を感じた。今後が楽しみである。 |
放送日 |
12月9日 |
作品名 |
日ドラ 「レンタル救世主」 第5話 |
放送系列 |
日本テレビ |
概要 |
映像は綺麗過ぎず雑多感があり、作品性に実にマッチしている。アンバーの明かりを多用し、明るく見やすいトーン構成は優れている。 |
放送日 |
11月6日 |
作品名 |
洋子の演歌一直線 |
放送系列 |
テレビ東京 |
概要 |
スタジオ条件やスケジュールがタイトな中、丁寧に照明設計している。タッチや色使いに細やかさが出ており、今後に期待が持てる。 |
放送日 |
6月12日 |
選考委員特別賞
作品名 |
みんなのうた すっぽんぽんぽん |
放送系列 |
NHK総合テレビ |
概要 |
実写によるコマ撮りで、非常に特殊で専門性の高い照明技術力であり、丁寧で気の遠くなるような作業の繰り返しは高い技術力と忍耐を要求される。CGと実写の違いが分からないほどの高いクオリティーは極めて優れている。 |
放送日 |
4月4日 |
作品名 |
NHKスペシャル「原発メルトダウン 危機の88時間」 |
放送系列 |
NHK総合テレビ |
概要 |
ドキュメンタリー作品の中に挿入される再現ドラマをリアルに違和感なく仕上げ、当時の状況と緊迫感を余すところ無く描き、視聴者を引き込む照明技術力は素晴らしい。 |
放送日 |
3月13日 |
技術特別賞
作品名 |
テレビ東京・BSジャパン 新本社スタジオ照明設備 |
概要 |
本照明設備の設計には、省エネや安全対策、独創的な調光卓設計など今後のテレビスタジオ開発に多大な影響を与える斬新なアイデアが盛りこまれている。省エネ効果を大幅に高める全LED化スタジオ。充実したネットワークインフラや安定したバックアップシステムなどを盛り込んだ調光システム。多機能で安全性の高いバトン昇降システムなど、多くの斬新で革新的な発想を実現した開発である。 |
奨励賞
作品名 |
特集ドラマ 「海底の君へ」 |
放送系列 |
NHK総合テレビ |
概要 |
社会問題となっている難しく重苦しいテーマを、抑え気味なトーンと色味で主人公の心情に迫っている。ロケとスタジオの違和感もなく、全体的に重厚なトーンで番組を盛り上げた照明技術は優れている。 |
放送日 |
2月20日 |
作品名 |
いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 第1話 |
放送系列 |
フジテレビ |
概要 |
透き通ったルックの映像で、ヒロインの澄み切った心情を表現し、物語の世界観を余すところなく伝えている。作品に寄り添った優しさと、丁寧さを感じるライティングは番組を盛り上げている。 |
放送日 |
1月18日 |
作品名 |
第16回 わが心の大阪メロディー |
放送系列 |
NHK総合テレビ |
概要 |
公開収録番組らしく、全体的に明るく見やすいトーンに仕上がっている。電飾、人物、セット、などの輝度バランスに優れ、高い照明技術を感じる。10KWスポットを使用するなど、挑戦的な映像もあり、番組を大いに盛り上げた。 |
放送日 |
12月13日 |
作品名 |
第49回 日本有線大賞 |
放送系列 |
TBSテレビ |
概要 |
赤を基調とした難しいセットであるにも関わらず、多くの曲目をイメージどおりプランニングしている。全体的に明るく綺麗であり、賞レース番組に相応しい豪華なライティングに仕上げている。番組コンセプトに沿ったセンスの良い照明技術は優れている。 |
放送日 |
12月5日 |
努力賞
作品名 |
三重発地域ドラマ ラジカセ |
放送系列 |
NHK総合テレビ |
概要 |
オールロケで地域感を存分に活かした映像設計であった。アパートの中、倉庫の中など照明主導の雰囲気作りに挑戦している。感動的なストーリーを邪魔しない、番組トーンにマッチしたライティングは素晴らしかった。 |
放送日 |
12月21日 |
作品名 |
土曜ドラマ 「トットてれび」 第4話 |
放送系列 |
NHK総合テレビ |
概要 |
スタジオ分量が多いにも関わらず、不自然さを微塵も感じさせないライティングであった。スタジオ劇中劇での雰囲気作りは非常に素晴らしく、番組意図に沿った映像ルックを実現する高い技術力を感じる。 |
放送日 |
5月21日 |
作品名 |
ドクターY 外科医 加地秀樹 |
放送系列 |
テレビ朝日 |
概要 |
医局や病室、ドクターXとYの絡みなど、対比的な照明技法を効果的に使い、連続ドラマスピンオフという番組コンセプトを大いに盛り上げるライティングであった。緊迫感、緊張感の中にも見やすさがあり、高い照明技術を感じる。 |
放送日 |
12月16日 |
作品名 |
2016 FNS歌謡祭 第2夜 |
放送系列 |
フジテレビ |
概要 |
華やかな歌の祭典を大いに照明で盛り上げている。ディレクター、美術デザイナーとの綿密な打ち合わせを思わせる計算された照明設計であり、メリハリのある色のセンスの高さを感じる作品になっていた。 |
放送日 |
12月14日 |
作品名 |
SONGS 「THE YELLOW MONKEY」 〜バンドという宝〜 |
放送系列 |
NHK総合テレビ |
概要 |
アーティストの魅力が伝わってくる照明であった。パワーに溢れ大胆なライティングと、思いっきりの良いライトチェンジは見ていて気持ち良く、スタジオの高さ、広さ、奥行きを計算に入れたダイナミックでスケール感がある映像を引き出していた。技術、センス、発想力は大いに評価できる。 |
放送日 |
8月4日 |
技術賞
作品名 |
停電時照明バックアップ装置の開発 |
概要 |
停電時に暗転とならないよう生放送のバックアップに特化した開発であり、UPS電源や非常用電源がない照明設備であっても、可搬型の本装置を開発し、活用することで生放送の安定送出に大きく寄与することが期待できる。 |
作品名 |
aledim<位相制御LEDコンパクトスポットライト> |
概要 |
LEDライトの調光制御はDMXで制御するものが多い。便利である半面、複雑で煩雑な作業であることも事実である。既存の調光回路で調光制御を行うことができ、DMX制御が必要ない本器は、まさに現場のニーズから生まれた開発である。消費電力、発熱量が少なくフットワークの良い本器はさまざまな場面で安全、手軽に大きな照明効果を実現する。 |
作品名 |
マルチ黒フラッグ |
概要 |
現場での「あったら便利」を形にすることは、簡単そうで困難である。軽量、着脱式で既存の黒フラグの倍の形状になる多機能な本開発は、現場でのスタッフの負担を軽減し、より高度な照明技法への強力なアイテムであり、テレビの高精細、高品位化に向けた、より繊細でクオリティーの高い映像品質へ大きく貢献することが期待される。 |
スタッフ賞
スタッフ |
池邊 亮一 (株)NHKメディアテクノロジー 関西支社
加古 靖之 (株)NHKメディアテクノロジー
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スタッフ |
浦川 純暉 (株)アーチェリープロダクション
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