舞台部門
文部科学大臣賞・大賞
作品名 |
七尾市能登演劇堂ロングラン公演実行委員会主催 七尾市能登演劇堂ロングラン公演 無名塾「マクベス」 能登演劇堂 |
概要 |
広大なる空間にて上演された重厚なるシェイクスピア劇を緻密な照明設計により、壮大にして娯しく魅了する舞台作品として演出効果を高めた。 |
公演日 |
9月18日?11月15日 |
優秀賞
作品名 |
現代舞踊協会主催 中村隆彦・鍵田真由美・佐藤浩希・西田堯 現代舞踊公演 新国立劇場 中劇場 |
概要 |
モダンダンス、創作フラメンコ、現代舞踊と表現形態の異なる舞踊作品の趣旨や主意を理解し、各作品に偏ることなく、各作品の特色を巧みに表現して抽象性・象徴性・印象表現等を増幅して、合同公演を成功させた幅広い照明効果を評価する。 |
公演日 |
1月20日?21日 |
作品名 |
兵庫県立尼崎青少年創造劇場・兵庫県立芸術文化センター主催 「門」若き日の近松 兵庫県立芸術文化センター 中ホール |
概要 |
作家及び演出家の意図をよく理解し美しい作品に仕上げ、また美術とのバランスも良く細かいところにも気を配っていた。何回か応募されているが今回の作品は更に優れていたと言える。 |
公演日 |
2月24日?3月1日 |
作品名 |
ホワイトページ他主催 Mariko Takahashi Concert vol.33 2009 「No Reason」 東京国際フォーラム |
概要 |
映像と一般照明の組み合わせが自然な形でマッチしており、照明変化に対してメリハリがある。舞台装置を照明効果により一層際立たせている。照明演出の構成は素晴らしく良くできている。技術的にも申し分ない。映像と一般照明のコラボレーションが最高の評価に値する。 |
公演日 |
11月22日 |
作品名 |
MIN-ON主催 虹かかれ宝の橋 THE BATTLE 2009 久留米市民会館 |
概要 |
音楽と照明効果のマッチングがすばらしい。エンターテイメント的、照明として、その力量を発揮した。また、メディアサーバーとムービング機器の特性を最大限生かし作品の完成に寄与した。 |
公演日 |
11月5日〜12月9日 |
新人賞
作品名 |
(株)ハブ・マーシー主催 Billy Ban Ban 40th ANNIVERSARY CONCERT 中野サンプラザホール |
概要 |
スムースな背景変化とセットへの繊細な配光にて、情感あふれる歌の世界を聴かせる舞台に仕上げている。今後の活躍に期待する。 |
公演日 |
11月18日 |
作品名 |
劇団桟敷童子主催 劇団桟敷童子「海獣」 福岡西鉄ホール |
概要 |
歴史に埋没している鄙びた市井の生活を題材にした演劇を、異形に構築した立体小空間の中で、指向性の強い照明を多用し、輝度の高い光を照射するなど、刺激的、挑発的な照明効果にて、劇進行にテンポとスピードを生み出し、特性ある演劇内容を助成して演出効果を上げた。 |
公演日 |
11月22日?23日 |
作品名 |
(財)せたがや文化財団主催 「奇ッ怪」〜小泉八雲から聞いた話 シアタートラム |
概要 |
幻想と現実が錯綜する劇空間を劇作家の巧みな切り口の意図を理解して、簡潔にして象徴性の高い装置を変容させながら、会話と情景の変化も表現して作品の流れを創り、魅了する舞台に寄与した。 |
公演日 |
7月3日?20日 |
★庄野 友美 (有)ミュウ・ライティング・オフィス |
作品名 |
ダンススタジオ・ミュー主催 ダンススタジオ・ミュー10周年記念公演 四国中央会館三島会館 大ホール |
概要 |
全体的に照明効果に注意を払い構成し、作品を生かしている。変化をつける所はしっかりできており、照明効果を充分引き出している。個々の作品のイメージにあった照明である。 |
公演日 |
2月22日 |
作品名 |
(N)アートマネージメントセンター・福岡地区舞台芸術運営協同組合主催 花いちもんめ パピオ ビールルーム大練習室 |
公演日 |
7月21、22日 |
作品名 |
豊後大野市主催 神楽オペラ 「SHINWA〜アマテラスとスサノオ〜」 エイトピアおおの |
概要 |
作品を良く理解した照明となったが、スポットライトの配置とムービングライトの使用法に疑問は残った。各シーンの中で照明を工夫し、作品への理解度を高めていた。 |
公演日 |
2月8日 |
選考委員特別賞
作品名 |
能藤玲子舞作舞踊団主催 能藤玲子舞作舞踊団50周年記念公演「葦の行方」「限られることの」 北海道厚生年金会館 大ホール |
概要 |
創作者との深い精神的な力と絆の基に作品の神髄を追い求めたデザイナーとしての魂が感じられた。いつもながらの能藤舞踊を芯から支え、作品の成果に大きく貢献した。自信のデザインによる舞台美術への照明にも工夫の跡が見られた。能藤玲子氏はこの作品で江口隆哉賞を受賞しており、受賞に大きく貢献している。しかし残念なことに優秀賞のレベルには今ひとつ到達しておらず、選考委員特別賞とする。 |
公演日 |
10月30日 |
奨励賞
作品名 |
岡島緑バレエスタジオ主催 Je t’aime Ballet 公演から 「Dream Dream」 函館市民会館大ホール |
概要 |
演出家の意図を良く汲み取り、見事な筆捌きによる水墨画のような印象を受けた。18分弱のコンパクトな作品ではあるが、リズミカルな音楽に乗った振り付けによくマッチした、センスの良さが伺われるデザインであった。ムービングライトを動かさずに使う場面も有り好感が持てた。 |
公演日 |
4月2日 |
作品名 |
田園ホール・田園民謡まつり実行委員会主催主催 田園民謡まつり 「豊かなる穂波のそよぎ」 矢巾町文化会館 田園ホール |
概要 |
舞台装置である竹への当たりが工夫されていた。立ち唄と踊り手の明るさのバランスが良かった。曲に情景が合っていた。 |
公演日 |
6月28日 |
作品名 |
小島章司フラメンコ舞踊団主催 小島章司フラメンコ2009 「ラ・セレスティーナ〜3人のバブロ」 ル テアトル銀座 |
概要 |
簡潔ながらシンボリックな装置の舞踊空間の中で展開する演劇的創作フラメンコ作品を、各景ごとに場面を語るセットを強調したりして明快に情景描写をしたり、色彩感覚も豊かに、フラメンコ舞踊のパッションを膨らませ、心情表現も助成して作品を多彩に潤色し、劇的創作舞踊作品の成立に寄与した。 |
公演日 |
11月27日?29日 |
作品名 |
ホットスタッフプロモーション主催 Aqua Timez 「Still Connected tour'09」 NHKホール |
概要 |
シンプルな仕込の照明センスと従来の有様に囚われていない部分やコンサートの世界で生明かりを大事にしている。照明の構成もよく考えられている。光のカーテンを巧みに造形して、舞台空間を鮮やかに構築してファンタジックな音楽舞台にした照明効果。 |
公演日 |
5月28日 |
作品名 |
福岡市・(財)福岡市文化芸術振興財団他主催 なにもしない冬 ぽんプラザホール |
概要 |
生明かりを基調にした構成であるが、それが新鮮さを感じさせる。レールに仕込まれたLEDの電飾やセットとしての照明器具が不思議な空間を生み出し、ラストシーンに色彩を効果的に用いてあった。 |
公演日 |
3月3日?7日 |
作品名 |
(財)せたがや文化財団主催主催 「ドリアン・グレイの肖像」 世田谷パブリックシアター |
概要 |
シンプルではあるが可動する装置の中にて、会話、対話する劇進行に於いて、立体的装置を連動して舞台転換をも巧みに応用・利用し、スピードや流れを作りながら、象徴的に人物像を浮き上がらせ心象描写も加味して、映像的画面構成の舞台とした。 |
公演日 |
8月21日 |
努力賞
作品名 |
藤原めいこバレエ教室主催 藤原めいこバレエ教室創立30周年記念 創作バレエ「オズの魔法使い」 北上市文化交流センター さくらホール |
概要 |
創立30周年記念にふさわしく、演出の意向を十分に生かしたプランで、新鮮な効果を上げている。 |
公演日 |
8月9日 |
作品名 |
キョードー横浜主催 桑田佳祐 ACT AGAINST AIDS 2009 「映画音楽寅さん」 パシフィコ横浜大ホール |
概要 |
次々に変わる群像の大画面を背景に、エンターテイメントを主眼としたコンサートの舞台に対し、照明も趣向を凝らし参画して総合パフォーミングアーツ公演とし観客をエンジョイさせる演出に貢献した。 |
公演日 |
12月1日 |
作品名 |
(財)名古屋市文化振興事業団・ナオミダンススクール主催 GOTH 〜An Angel From The Dark Night〜 名古屋市東文化小劇場 |
概要 |
小劇場の限られた舞台空間を、照明デザインの工夫である程度の広がりを感じさせる作品となっている。また、デザイナー以外他組織のメンバーを使った作品である点についても、現場での努力が感じられる。ただし演劇部分と舞踊部分の表現が同じ照明構成のままに展開されていくシーンがいくつか見られるのは、より緻密なデザインと、検証が必要であろう。 |
公演日 |
8月30日 |
作品名 |
TAP ON スタジオ主催 The 2nd Public Performance SPARKLE-2nd 名古屋市芸術センター |
概要 |
女性デザイナー特有な、華麗さと丁寧さが現れている作品といえよう。全体を通して、ダンスシーンとそれを繋ぐ演劇シーンもキッチリと表現されていて、デザイナーの意識の高さも感じられる。しかしながら、全体を通してムービングの多用は折角の照明効果を損なっているように思える。基本照明との関係についてより深い追求が必要であろう。 |
公演日 |
9月26,27日 |
作品名 |
文化放送主催 I'VE in BUDOKAN 2009 〜Departed to the future〜 日本武道館 |
概要 |
制約された時間の中、ダイナミックで且つ曲に対する感性が優れ長年のアリーナクラスの経験が生かされていた、。今後の活躍が期待される。 |
公演日 |
1月2日 |
作品名 |
ファンタジー「桧原さくら物語」上演実行委員会・福岡市他主催 ファンタジー「桧原さくら物語」 福岡市立南市民センター 文化ホール |
概要 |
作品が地域参加型という制約もあり、作品の完成度に不足が有ったのは否めないながら、演出に忠実に沿い、照明技法により作品の向上に寄与した。紗幕を使用した時の明かりに疑問が残る。 |
公演日 |
10月25日 |
グループ賞
作品名 |
宮城教育大学主催 宮城教育大学オペラ公演「魔笛」 宮城教育大学講堂 |
概要 |
19年度の学部改革で今年が芸術文化専攻学生の最後の公演になる出演者、スタッフとも少人数であるが、今年は出演者が大道具製作や照明・メイクを担当し、質の高い作品に仕上げることが出来た。 |
公演日 |
11月23日 |
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