舞台部門
大賞
作品名 |
ダンスワークス主催 Romances sans paroles -無言歌- 神奈川芸術劇場KAAT |
概要 |
社会性のある今日的主題を抽象的に表現するダンス公演にて、舞踊作家が各景を重厚に重層的に積み重ね、ダンスにて静かに語り、動きにて激しく訴える”想いの深さ”を象徴性ある多角的照明や変化、そして想起性連想性ある多様な照明手法にて舞台をより深く支え作品化するに貢献し、演出を助成した照明効果が評価された。 |
公演日 |
12月16,17日 |
審査委員最優秀賞
作品名 |
松岡伶子バレエ団主催 松岡伶子バレエ団アトリエ公演 石井潤振付「カルミナ・ブラーナ」 中京大学文化市民会館プルニエホール |
概要 |
多くのシーンでダンサーの表現を映し出し、エネルギーが伝わる立体感のある舞台に描き、特に後半からクライマックスに至る照明は、人間賛歌を美しく的確に表現している。そしてドラマチックに舞台を作り上げ、印象に残る秀逸な照明である。 |
公演日 |
7月29日 |
優秀賞
作品名 |
(財)帯広市文化スポーツ振興財団・帯広市民劇場運営委員会・帯広市教育委員会 他主催 第4回帯広市民オペラ「トゥーランドット」 帯広市民文化ホール |
概要 |
難解な作品に挑戦し、演出家の要求する近未来の空想都市というイメージの実現に加え、情景表現にメリハリ付け、市民オペラの域を超えた作品の創造に大きく貢献していた。ムービングライトのさりげない使い方、人物への照明にも見るべきところが有った。舞台装置にLEDチューブを提案するなどして舞台効果を高めていた。 |
公演日 |
12月16,18日 |
作品名 |
新国立劇場主催 平成23年度 新国立劇場 地域招聘公演「鳴砂」 新国立劇場 中劇場 |
概要 |
3月の震災で出演者、スタッフの多くが被災し、公演中止も検討されたが、東京公演を成功させることが復興への足がかりであり、今年こそ東北の仙台のがんばりを見せようとの強い意志があり、東京での上演にこぎつけた。照明デザインも原作や演出の意図をよく理解し、出色の出来となった。 |
公演日 |
7月30,31日 |
作品名 |
(株)キューブ主催 NYRON100℃ 36th SESSION 「黒い十人の女〜Version100℃〜」 青山円形劇場 |
概要 |
周囲を観客に囲まれている特殊な円形舞台にて上演される会話劇を、映像をも包み込み、シンプルな照明手法にて淡々と進行する人と人との語り合う姿を浮き上がらせ、多様な表現にも応えており、作品の完成度への貢献が評価された。 |
公演日 |
5月20日〜6月12日 |
新人賞
作品名 |
キャメルアーツ(株)主催 大駱駝艦天賦典式「灰の人」 世田谷パブリックシアター |
概要 |
日本的身体表現の舞踊作品を上演する公演において”静と動””緩と急”により生まれる動体空間と空気感を装置をも取り入れながら、シンプルではあるが多彩な照明変化にて表現し、作品にテンポと流れを生み出して象徴性ある舞台作品とすることに貢献した。 |
公演日 |
3月17日?21日 |
作品名 |
劇的舞踊集団KYU主催 劇的舞踊集団KYU「灰かぶり姫」 日本橋劇場 |
概要 |
彩度あり、明度あり、多角的照射照明ありと豊富な照明手法を駆使して、快調なリズムを作り出し、明るく楽しい大人の童話舞踊作品を創り出した演出助成の照明効果が評価された。 |
公演日 |
4月16日 |
作品名 |
LDH主催 Happiness「フレンズ」発売記念イベント 渋谷AX |
概要 |
ライブ会場にて繰り広げられるダンスと共に歌を中心としたコンサートにて形象的照明手法を多用しながら、感性豊かな色彩を施した照明や細やかな配慮での照明変化にてパフォーマンスを盛り上げた効果。 |
公演日 |
4月29日 |
作品名 |
BALLET NEXT主催 ROUTE1 〜PASSION〜 中京大学文化市民会館プルニエホール |
概要 |
ツアーメンバーとして経験を積み、最近デザイナーとしても優れた作品を創り出している。作品全体を通して今までの経験に頼ることのない、極めて斬新な発想による、各シーンごとの緻密なデザインはさすがである。ダンサーの足下の暗さが気にはなったが、照明の創り出す舞台空間が作品のスタイルの表現におおいに貢献している。 |
公演日 |
2月11日 |
作品名 |
山陽小野田市・山陽小野田市教育委員会主催 芸術文化振興基金助成事業 親子で楽しむオペラ「ヘンゼルとグレーテル」 山陽小野田市文化会館 大ホール |
概要 |
予算も少なく、時間もタイトな悪条件の中、衣装・心理描写など全体の流れをよく理解したまとまりの有る照明デザインであった。セット当てなどもう一工夫必要な感はあったが、変化等子供達に驚きと感動を与える作品になっていると思われる。今後、ますますの精進と研鑚に期待する。 |
公演日 |
7月31日 |
作品名 |
徳島朗読舞台実行委員会主催 朗読芝居 小泉八雲 怪談 徳島県北島町立創世ホール |
概要 |
朗読と人形劇の組合わせが自然な形で調和しており、観客に訴えたり演出家の意図をよく理解し、照明プランナーとして十分深みのある、きめ細やかな照明効果を醸し出している。 |
公演日 |
7月2日 |
作品名 |
TNC テレビ西日本主催 TAO 2011 浮世夢幻打楽 〜参の絵巻〜 キャナルシティ劇場 |
概要 |
演出家の意図をよく理解して一般照明、ムービングライト、LEDスポット等を効率的且つ的確に使い分けてエンターテイメントショーとしての完成度を高めていた。特に全編を通じて演奏者が浮き上がる生あかり基調の照明とドロップやセットへの照明はプランナーの非凡なセンスを感じ取ることが出来た。 |
公演日 |
12月3日〜10日 |
選考委員特別賞
作品名 |
シューネマン・力丸純奈バレエスタジオ主催 シューネマン・力丸純奈バレエスタジオ 10周年記念2011発表会「コッペリア」 八戸市公会堂 |
概要 |
震災の影響のため前半部分をダイジェストにしなければならなかった悔しさはあるが、代替え演出としての映像による解説挿入や地方の教室発表会としては正統な美術を駆使しての舞台となり、照明の作り手としてもやりがいのあった作品であり、また種々試行錯誤の出来た寡作である。 |
公演日 |
8月7日 |
作品名 |
有限会社 谷桃子バレエ団研究所主催 谷桃子バレエ団新春公演 「ラ・バヤデール」 東京文化会館大ホール |
概要 |
広大な舞台空間にて上演される劇的要因の強いバレエ作品にて、ダンサーを明るく鮮やかに観せるフラットでユニフォームな照明手法ながら、舞台装置にも的確な照明を配慮して情景表現を高め、作品の物語性をも表現するに大胆な劇的照明手法をも駆使して幻想的なバレエ作品とするに貢献している。 |
公演日 |
2月5日?6日 |
選考委員特別功労賞
作品名 |
井上バレエ団7月公演「ラ・シルフィード」全二幕 関直人舞踊生活65周年を記念して クラシカルシンフォニー 文京シビックホール |
概要 |
2011年7月の井上バレエ団公演「ラ・シルフィード」をはじめ、独特の美意識でデザインした鮮やかな色の光でクラシック・バレエを包み、長年にわたってダンサーと作品を輝かせ続けた功績に対しこれを表します。 |
奨励賞
作品名 |
ダンススタジオマインド 舞人主催 マインド30周年・宏瀬賢二舞踊生活 45周年記念公演「夢〜You-Me」 札幌市教育文化会館 大ホール |
概要 |
ジャズダンスの特性をよく理解し見極めた、無駄のないシャープな照明であった。映像とのコラボレーションにも見るべきものがあった。 |
公演日 |
11月19日〜20日 |
作品名 |
STUDIO ZERO主催 ZERO FESTIVAL 2011 「不思議の国のアリスたち」 清水町文化センター |
概要 |
ほとんどが仮設で、マニュアルの卓とデジタルの卓の両方を使わなければならないという悪条件をよく克服し、演出家の要求に応えた。踊りによる地の芝居の部分とダンスシーンの違いを明らかにするなど、ストーリー性を重視した明かりを作り上げていた。 |
公演日 |
9月11日 |
★柏倉 淳一 株式会社ALL・LIGHT・ASSOCIATE |
作品名 |
アトリエダンカン主催 ROCKミュージカル ピンクスパイダー 東京グローブ座 |
概要 |
立体的に変化している造形空間舞台にて、次々と展開する歌に語りに踊りに、そして錯綜する音楽にと、色彩豊かに多彩な照明変化にて、作品にテンポとスピード感を生み出すことに貢献し成果を挙げたことが評価された。 |
公演日 |
3月8日?27日 |
作品名 |
株式会社オムニベント主催 HIROMI GO Concert 40th Anniversary Celebration 2011「GIFT〜40年目の贈りもの〜」 川口総合文化センター リリア・メインホール |
概要 |
郷ひろみ本人の照明への意向をくみ取り全体の構成をも考えた照明プランとなっている。楽曲に対するキッカケや変化も申し分なく、最近コンサートで多用される映像にも頼ることなく照明による演出効果は評価できる。 |
公演日 |
8月14日 |
作品名 |
TSミュージカルファンデーション主催 眠れる雪獅子 世田谷パブリックシアター |
概要 |
作者の意図を各スタッフが理解し共有して作品のクオリティを高めている感があり、照明は映像、ムービング、LEDをバランスよく活用して民族特有の色彩感覚も多用しながら、歌・語り・踊りの各シーンや変化にうまく対応して演出効果に貢献していた。 |
公演日 |
10月21日?30日 |
作品名 |
川崎市岡本太郎美術館主催 TAROと踊ろう! 川崎市岡本太郎美術館 企画展示室 |
概要 |
この作品は美術館内部を表現空間として、さらに重複するスペースを使っての三つの作品の上演という厳しい条件のもとでの公演であるにもかかわらず、最小限の仕込を生かしたデザインで、それぞれの作品が演技エリアに合せてキッチリと表現されいて、デザイナーの豊富な照明表現の知識が感じられる。 |
公演日 |
10月1日?2日 |
作品名 |
かやの木芸術舞踊学園 舞踊ゆきこま会主催 あららぎは谷を越えてゆく 愛知県芸術劇場 大ホール |
概要 |
繊細な色使いとコントロールの卓越さはすでに高い評価を得ている。舞踊、演劇、伝統芸能を含む音楽・合唱と多岐にわたる表現形式を基本デザインを貫きつつ、それぞれに合った照明効果を創り上げているところはさすがである。ムービングを使用しているがそれに頼ることなく各シーンをデザインしている姿勢は今後も追求してほしい。 |
公演日 |
1月23日 |
努力賞
作品名 |
新国立劇場主催 新国立劇場「おどくみ」 新国立劇場 小ホール |
概要 |
懐かしき良き時代”昭和”を背景に、一つの家屋にて交流する人々を、繊細な照明にて所在する居場所を静かに強調しながら状況をも的確に表現して、上演舞台を観客が落ち着いて鑑賞観劇させるようにした照明の成果は評価できる。 |
公演日 |
6月27日?7月14日 |
作品名 |
ピッコロシアター主催 ピッコロ演劇学校・舞台技術学校合同発表会 「阿修羅 〜喜劇と悲劇の狭間で〜」 ピッコロシアター 中ホール |
概要 |
狭い空間で#W構成された明かりの変化は、タイミングや光の強弱を織り交ぜて、巧みに心情を表現していた。また懐かしい明りの作り方で良かった。特にバックのグリーンの明かりが印象的であった。 |
公演日 |
11月5日〜6日 |
スタッフ賞
スタッフ |
佐藤 英夫 ・ 大河原 恵子 ・ 小柳津 洋子 ・ 小楠 恵里 ・ 小野 朗子 ・ 姉崎 祐歩 ・ 石井 友美 ・ 三枝 眞規子 ・ 木戸 友加里 (有)大庭照明研究所
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